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大切な人。 [/pict]

うちのユキムグリ、デヴォの小話&ご報告、そしてまじかろす*

ご無沙汰しております!この間の更新がバレンタインだなんて、そんな!
1ヶ月以上何をしていたかというと、主についったーとまじかろすに篭りっぱなしでした。
なんというか、ついったのギリヴbotばんざーい!です^^
ぼっとのお陰で他のおこさんbotといろいろ接点が出来、実際距離がぐーんと縮んだ様な気がして嬉しい日々。
うちのこでは、シアとデヴォが稼動中です。サイドバーにギリヴbotのまとめサイトへのリンクとバナーをぺたっとさせていただきました。リストに2人のbotのアカウントを掲載していただいていますので、フォローなどはギリヴで活動されている方でしたらお気軽にしてやって下さいませ//

↓シアbotはこんな感じ^^*



前置きはこのくらいにして、今回はSNSの方にアップした小話を少し加筆して纏めてみます。
デヴォと、以前少し紹介だけさせていただいていた、ヘンプクさんが中心のお話です。
タイトルの意味は、最後まで読んでいただければ分かるかと思います^^*
そして、よそのおこさんを何人かお借りしています。お名前のご紹介は後ほど!

-*-*-

【15年前。】

森の片隅に、くすんだ空色の髪をしたユキムグリの少年が住んでいました。

ある日の事。いつもの様に森を散歩していると、大きな木の傍に小柄な人影が見えました。小柄なその後姿には、ヘンプクの小さな羽がついており背格好でお年寄りだと分かりました。
誰だろう?と近寄っていくと、その人影は羽をぱたた、と羽ばたかせながらぴょん、とジャンプし、頭より遙か上の枝に飛び乗り、その枝にちょこんと座りました。
少年は驚いて立ち止まり、見上げました。そこには丸い眼鏡をかけ、真っ白な髭をしたお爺さんが気持ち良さそうに遠くの景色を眺めていました。

じー。

暫くぽかーんとその様子を眺めていると、視線に気づいたお爺さんがぴょん、と少年の目の前に降り立ちました。

「坊主、どこの子だ?」

「あっちの、丘の向こう。」

「そうか。…腹減っとらんか?」

少年より少しだけ背の高いお爺さんは、そう言いながら皺くちゃの掌で水色の髪の毛をくしゃくしゃと撫でました。なんだかくすぐったい気持ちになった少年は、思わずこくり、と頷きました。

お爺さんはすぐ傍にある家に少年を招き入れました。家の中の様子を見て、少年はまた驚きました。

「すごい…時計がいっぱい、ある。」

レンガ造りの温かみのある部屋の壁や、机や、棚や、至るところに色々な形をした時計が在りました。先程と同じ様に、暫く言葉を忘れてカチカチと響く音を聞きながら部屋の中を見渡していると、お爺さんがソファに少年を促しました。

「これ、何でこんなにいっぱい、あるの?」

「うん?これか?作った。」

「え、どれを?」

「ここにある、全部さ。」

お爺さんは、時計職人でした。少し焦げたパンケーキが乗った皿とフォークを少年の前に置くと、窓際の机に座りカチャカチャと作業を始めました。少年は急いでパンケーキを口に押し込み、お爺さんの手元を覗きに行きました。

「…ん?丁度、仕上げの調整をしとるんだ。」

そう言って、小さな歯車とネジを少年に見せると、またお爺さんは作業に戻りました。小さな部品が組み立てられていく様子が、少年には魔法の様に感じられ、吸い込まれるようにじっとお爺さんの手元を眺めていました。

ふと気がつけば、少年の肩には毛布が掛かっていました。どうやら眠ってしまった様です。お爺さんの姿は無く、窓の外は暗くなっていました。寝ぼけ眼を擦りながら机の上に視線を向けると、そこには出来上がったばかりの懐中時計が置いてありました。

それから、少年は毎日の様にお爺さんの家に遊びに行きました。ぽつりぽつりとお喋りをしたり、お爺さんの仕事を眺めたり、一緒にご飯を食べたりするだけでしたが、とても居心地が良く、暖かい気持ちになる時計屋敷とそこに住むお爺さんを、少年はとても好きになりました。

お爺さんは木の上で景色を眺めるのが好きでした。仕事の合間の気分転換に、良く木の枝に座っているのを見ていた少年は、一生懸命木登りを練習しました。お爺さんと同じ景色を見てみたかったからです。

そんな日々を過ごしていた少年でしたが、ある日。
お爺さんが遠くへ行ってしまう事になりました。遠くの国の大きな時計台の修復を頼まれたのでした。

お別れの日、お爺さんは少年に、初めて会った日に出来上がったあの懐中時計を渡しました。いつもの様に、くしゃくしゃと頭を撫でると、

「元気でな。大丈夫、またきっと会える。」

そう言い残し、大きな荷物を持ってお爺さんは去って行きました。行かないで、とは言えなかった少年は、精一杯涙を堪えながら手を振りました。もう片方の手に、しっかりと懐中時計を握り締めながら。



【2ヶ月前。】

とても天気の良い昼下がり。とある茶屋の店先に、空色の耳と真っ白な髭をしたおじいさんがちょこんと座っていました。背中にはヘンプクの小さな羽がそよ風に吹かれゆらゆらと揺れています。とことこと足音が聞こえ、看板娘の可愛らしいラヴォクスの少女がお盆を両手に持って店の中から出てきます。

「あったかいお茶です、どうぞなの♪」

「おお、ありがとう、嬢ちゃん。」

微笑みながらお茶を受け取り、ずず、と美味しそうに啜っていると、今度は大柄なプリミティブオーガの男が美味しそうなみたらし団子を乗った皿を片手に歩み寄ってきます。

「じいさん、はいよ!うちの団子は美味いぜェ!」

「確かに美味そうだ。旦那、ありがとう。」

ぱくり、とお団子を口に入れるおじいさんの横に大きなトランクが置いてあるのを、茶屋の旦那はひょいと覗き込みました。

「でっけえ荷物だなァ!そういえば、見ない顔だ。この土地は初めてか?」

「いや、昔住んでいたんだが、様変わりしたのう。おかげで、人探しも出来なくて途方に暮れていたところさ。」

「ん?じいさん、人を探してるのか?だったら、万屋の奴らに頼むといい。」

そう言って、茶屋の旦那は万屋までの簡単な地図を書いておじいさんに渡しました。



地図を頼りに万屋へと辿り着いたおじいさん。中に入ると金色の瞳をしたプリミティブブラドの男と、やんちゃな表情のリオンの少年がいました。

「お!じいちゃん、何か依頼でもあるのか!?」

「ああ。人を探して欲しくてな。」

「人探しか…いいですよ、引き受けましょう。」

にこ、と微笑んだ男が少年に目配せします。

「な、どんな奴が教えてくれ!」

「ええと、くすんだ空色の髪の毛でな。」

「うんうん。」

「ユキムグリだ。男だぞ。」

「ふむふむ!他に特徴は!?」

「そうだのう…時計が好きなこだったの。…あと、昼寝が大好きでのう。」

「もっと分かり易……って、んん!?」

何か思いついたかの様に、少年は振り返り男の顔を見ます。男はこくり、と頷きました。

「もしかして…あいつの事か?」



万屋が探すまでも無く、探し人は近くに居た様です。荷物を宿に預けた後、教えてもらった住所と手描きの地図を頼りにおじいさんは歩き出しました。森の中に入り、道が入り組んできた頃、ふと何かの気配を感じ振り返るとヴォルグの少年が空を飛んでこちらへ向かってくるのが見えます。おじいさんは、迷わず声をかけました。

「そこの坊主や。ちょっと、教えておくれ~」

「ん?」

悪戯そうなツリ目の少年は、呼ばれて振り返ります。手招きをするおじいさんが目に入り、そこに降り立ちました。

「じいちゃん、どうしたんだ?」

「ここの住所、知っとるか?」

そう言いながら、おじいさんはメモを見せました。見慣れた住所を目にした少年は驚きました。そこは、自分が大切な人と住んでいる家の住所だったのです。

「でぼんち!でぼんち行きたいなら一緒いこ!」

俺んち、と言う言葉を飲み込み、少年はにこにこっとおじいさんに笑顔を向けました。



程無くしてその住所に在る家に辿り着いた2人。少年は玄関を開けながら中に声をかけます。

「でぼ!お客さん!」

「おかえり、トビ。…客?」

そこには、くすんだ空色の髪をしたユキムグリの青年が立っていました。おじいさんの記憶にあった「坊主」がそのまま大きくなった姿でした。おじいさんに気付いた青年は、言葉が出ません。暫しの沈黙の後、漸く口を開きました。

「じいちゃん?」

「デヴォ、元気だったか?」

おじいさんは昔と変わらない優しい声音で、青年の名前を呼びました。

出会いと再会。

無事再会を果たしたおじいさんは、ユキムグリの青年とヴォルグの少年が住む家のすぐ傍に定住する事に決めました。丁度空き家が在ったからです。
ずっと会いたかったおじいさんに会う事が出来た青年は、上機嫌で音の外れた鼻歌を歌いながら今日も時計を修理しています。その横には、そんな青年の様子をにこにこ嬉しそうに眺めるヴォルグの少年が居ました。
おじいさんは威勢の良い旦那の営む茶屋がすっかりお気に入りのようです。新しい時計屋敷には相変わらずカチカチと忙しなく時計の音が鳴り響いています。

もういつでも会える。青年は幸せな気持ちでいっぱいでした。



【3週間前。】

春の足音が聞こえ始めてきた頃から、くすんだ空色の髪のユキムグリの青年はそわそわと落ち着かない様子です。

そわそわ。

今日も一緒に住んでいるヴォルグの少年が外出した後、家の中で一人考え込んでいました。机の脇に積んであるノートにちら、と視線を移したかと思えば、頭をわしゃわしゃと掻き、テーブルに置いてあるマグカップを手に取ります。暫くマグカップの中の珈琲を見つめながらまた考え込み、何かを決心した様にごくり、と一口。息を大きく吐いて、すっと立ち上がりました。

「…やってみないと、分からないし。」

自分に言い聞かせるようにぼそりと呟き、机の脇に歩み寄ります。一番上に積んであるノートをぱらぱらと開いて中を確認した青年は、椅子に掛けていたバッグに突っ込み、足早に部屋を出て行きました。

玄関の鍵を閉め、数歩歩いたかと思えばぴたりと立ち止まり、踵を返して逆の方向に駆けて行きます。

向かった先は、馴染みの茶屋。程無くして店先に辿り着きました。息を整えていると、こちらに気付いた旦那がニカッと微笑みながら声を掛けてきました。

「おう、デヴォ!なんか食ってくかァ?」

「こんにちは、ゼノさん。…みたらし団子、持ち帰り、出来ますか?」



日の当たる窓辺にある作業机で、おじいさんはいつもの様に作り掛けの時計をいじっていました。今回は掛け時計。すぐ隣に住んでいる、いつも美味しいご飯をおすそ分けしてくれる桃色の髪をしたプリトビの娘に贈る物です。木で出来た外側をヤスリで滑らかに仕上げた後、白いペンキを塗っていると、玄関のベルが鳴りました。

「開いとるぞ~。」

手は止めずに外の相手に大きな声でそう伝えると、がちゃり、と扉が開き誰かが家の中に入ってきました。足音が近づいてきます。

「じいちゃん。」

「ん?坊主か。どうした?」

顔を漸く上げゆっくりと振り返ると、そこには手に包みを持ったユキムグリの青年が立っていました。


バッグから取り出したノートを渡されたおじいさんは、それを丁寧に眺めては捲っていきます。ふと手を止め、こちらを少し緊張した面持ちで見つめている青年に微笑みかけました。

「全部、お前さんが?」

「ん。」

「そうかそうか。…で、何故今日これを持ってきた?」

「…最後のページにある…、うん、それ。…形にしたいと思って。」

「ほお。」

青年が持ってきたみたらし団子を美味しそうに頬張りながら、そのページを眺めていたおじいさんの目に、ある文字が目に入ります。

「ほほ。分かったぞ。あの坊主だな。」

「ん。そう。」

ごくり、とお団子を飲み込むおじいさんを、青年は真っ直ぐな視線を向けながら言いました。

「25日迄に、間に合わせたいんだ。」



事情を全て伝えた青年が少しほっとした面持ちでお団子を頬張っているのを微笑まし気に眺めながら、おじいさんはぽそ、と呟きました。

じいちゃんとむぐり。

「いいのう。」

照れくさそうに青年はそっぽを向いてしまいました。



それから毎日、ユキムグリの青年はおじいさんの時計屋敷にこっそり通いつめました。一緒に住んでいるヴォルグの少年には秘密です。
おじいさんやうっかり気付いてしまった友人達に、しっかり口止めするのも忘れませんでした。


【そして、当日。】


デヴォは時計を自分の手で作ってみたいと前々からこっそり思っていました。
アイディアが浮かんだらノートにラフなどを書き溜めたり、本を読んだりと独学で勉強していました。
いつか大切な恋人の為にと、つけてもらう用のデザインも考えていました。
それを誕生日に贈ろうと、良い先生なおじいちゃんにアドバイスを貰いつつ、道具が揃っている場所でこっそりいそいそ制作していました。

オリジナル腕時計!

という事で、既に相手方の飼い主さんのブログでご存知な方もいらっしゃるかと思いますが、こちらでは伏せていたデヴォの恋人さんは、コバヤさん宅のトビくんです。(飼い主どきどき緊張!)

今まで男の子同士のお付き合いという事で、苦手な方もいらっしゃるだろうなという理由や、らぶらぶばかっぷるで恥ずかしい!というようなさまざまな理由でほぼ2人のやり取りなどはSNSやついったでこっそりと活動していたのですが、来月にはお付き合い1周年、その前にトビくんの誕生日…キリが良い!よし、でとっぷる(デヴォとトビくんらぶらぶばかっぷるの略語・トリコさん命名^^)もブログデビューしましょうか!と飼い主同士で決めました。

そもそも、お付き合いに至るまでも出会いがあって、仲良くなるやり取りがあってお友達になり、そしてある時「ん?これは…!」という出来事があり…という大変自然な、そして嬉しい流れがありました。
無事お付き合いさせていただくようになってからも、楽しい事がいっぱいあり、お陰様で飼い主もとっても楽しませてもらっています^^*

SNSでのログをアップしようかな、と思ったのですが…なんだか見返してみたら吟味した方が良い感じのものばかりだったので(くっつき具合的に・笑)、後日載せようと思います(笑)
これからこの2人のネタもこちらに載せる予定です。BLはちょっと…な方はすみません><そういう気配がした時は回れ右して下さいね!

トビくん誕生日おめでとうございましたー!

20100325!



そして、小話の登場人物の事。
ヘンプクのおじいちゃん、名前はフィルモアといいます。フィルじい^^
もっと早くこちらで紹介したかったのですが、なかなか時間が取れずにもやもやしていたところにトビくんの誕生日が近くなり、お祝いの事を考えている時いい具合に接点が出来たので、こういった形で登場してもらいました。
設定画はまだ出来ていないので、出来次第アップしたいと思います。
フィルじいを飼うに当たって、明さんに大変お世話になりました(感謝!そしてらぶ!)
そんな理由もあり、明さんのおこさん達とおじいちゃんの繋がりが出来たらいいな!と茶屋さんと万屋さんをお借りしました//スクショ撮影も楽しかったです、本当に有難う御座います!
しかもこんなステキな絵まで描いてもらっちゃいました…!自慢!

フィギュア風のでとっぷる!

可愛すぎるっ!と眺めてはにまにまなシヲヤです!
そしてアイコン風画像まで!
ちみっこ!
かあわいいい(きゅーん!)

明さん素敵なお祝いを有難う御座いました!/love!

-*-*-

最後にまじかろす。
βテストの時からすっかりはまってしまい、正式版でもそれは変わらずで、そろそろお部屋も充実してきました。楽しい…!

小さいですが部屋の全体スクショをぺたり。

部屋1:デヴォの部屋風
デヴォの部屋風
扉1は当然のようにトビくんの部屋に繋がっています(笑)
そして扉3の向こうには…

部屋2:シアの部屋風
シアの部屋風
実際にシアとスピナの名前がついた従者がいます^^*
白髪ちゃんがシア、金髪巻き毛ちゃんがスピナです。
ちなみにデヴォの部屋にいるお髭の従者はフィルじいです(笑)

で、闇のソファを置きたかったが為にもうひとつ部屋を増築。
部屋3:IC●風
IC●風
大好きなゲームなのです。IC●!闇のソファがセーブポイントの石のソファに似てるな~と思いまして、大量に余った石材をここで費やしてみました。

そして、今回の課金家具の誘惑に負けたスクショ。
ガーデニングシリーズ…こんぷ
地味に少ないお花を組み合わせて花壇らしきものを作っていたり、ちょうどどうしようかなーと思っていた一角があったりしている時だったので、そんな時にこんなシリーズ出されたら買うしかないだろう…!><
財布があいたたたですが、可愛いので満足!

という事で、今日のところはこの辺で^^*
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